◆ 孔子を評した言葉 ◆
㈱内田建設 朝礼 令和 元 年6月11日(火)
テーマ 論語述而篇に学ぶ
◆ 威ありて 猛からず ◆
孔子の弟子たちが、孔子の人物を評した言葉であるが、論語の記述を引用すると、こんな感じであります。
『 子は温にして激し。威ありて猛からず。恭にして安し。』
先生の人柄は、温かさの中に厳しさがあり、威厳がありながら圧迫感がなく、謙虚でありながらも 窮屈な感じを与えなかった というものであったと評しておりますが、実にバランスのとれた人物像であったようです。
孔子73年の生涯は、苦労の連続であり早くから志をたて、政治をこころがけても容易に機会を掴めず、然るべき地位についたのも50歳を過ぎてからだったと言われております。
普通の人間であればその苦労に負けてしまいますが、その苦労をバネにして自分を磨きこういうバランスのとれた人間に育っていったのです。
威が勝ちすぎると猛々しくなって近づいてくる人間まで遠ざけてしまいますが、孔子には そういう欠点がなかったのだというのですから2000年以上経った今でも 弟子とのやりとりを教科書にした『 論語 』が古さを感じさせず、語り継がれていくということなのでしょう。