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2019年03月28日

◆ 雨が降れば傘をさす ◆

㈱内田建設 朝礼 平成31年3月29日(金)
              ( 2012年1月30日PHP研究所発行資料参考 )
    テーマ   松下幸之助のビジネス感覚

◆ 雨が降れば傘をさす  ◆

 松下幸之助翁の話の中でも、最も有名な経営感覚についてのお話しですが、ある新聞記者から、「 松下電器の成功の秘訣はどういうところにあるのか 」と問われて 幸之助は、その記者に「 雨が降ればあんたはどうしますか 」と問い返したといいます。
 そして、「 私なら傘をさします 」と言う記者に、「 そう、それが秘訣ですよ 」と答えたといわれております。
すなわち、雨が降れば誰でも傘をさす。そうすれば濡れないですむ。それが、天地自然の理に順応した姿であるというのです。経営についてもまた、雨が降れば傘をさすように、当たり前のことを当たり前にやることに尽きるというのです。
 百円で仕入れたものは、百十円で売る。商品が売れれば代金をいただくというきわめて 当たり前のことを着実にやりとげていくならば、経営は、もともと上手くいくようになっている。というのであります。
雨が降れば傘をさすというのは、誰もが知っているし、やっていることです。

 ところが、商売や経営のこととなると、これが なかなか 当たり前にはいかなくなってきて、私心にとらわれて判断を誤り、傘もささずに歩き出すようなことを、ついついしてしまうのです。

 例えば、厳しい競争に負けまいとして原価以下に値引きしたり、相手先からいわれるままに代金の回収を延ばしておきながら、一方では他から資金を借りようとします。

それでは、うまくいくものも うまくいくはずがありません。やはり、利益をあげるためには、仕入値以上の価格で売ることをしなければなりません。また、借金をする前に、まず集金に全力を注ぐことが本当でして、それでもなお資金が要るときに、初めて他から借りるべきというのが本来の姿なのです。
それが、『 雨が降れば傘をさす 』という姿で、天地自然の摂理に従った姿であり その当たり前のことを、適時適切に実行するという所にこそ、商売、経営の秘訣があるのだと、松下幸之助翁は 言っているのです。



Posted by 内田建設 at 20:41│Comments(0)
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