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2020年08月07日

◆ 葉隠れに学ぶ ◆

㈱内田建設 朝礼  令和2年8月7日(金)

   テーマ    偉人の残した言葉を学ぶ

◆ 只今がその時、その時が只今也 ◆

 おはようございます。本日は、江戸時代中期に肥前国佐賀鍋島藩士の山本常朝という人が武士としての心得を話されたものを、同藩士の田代陣基(たしろつらもと)が書き留められた『葉隠』という書物にのっている言葉の中で、なるほどと思われるものを一つだけ抜粋して話してみたいと思います。

 葉隠れという書物で最も有名な言葉を皆さんは、ご存じでしょうか。……?
そうです。『 武士道とは死ぬことと見つけたり 』という言葉です。よく昭和の指導者たちが、特攻隊に行く兵隊に向かっては この言葉を利用して桜の花のように潔く、立派に散ってこい! と言われたそうですが、山本常朝の言った『 武士道とは 死ぬことと見つけたり 』という 本当の意味は、命は大切だ!たった一つしかない命なのだからもっと、もっと命を大切にしなさい。決して命を無駄にするな!人間は死ぬ気になれば何でもできるのだから決して犬死だけはするものではないのだということを説いたものであって人間の緊張感を高めた言葉でしたね。
 そして、本日ご紹介する 只今がその時、その時が只今也、というものは、人としての緊張感を求める言葉であり、人間というものは 嫌な仕事や先延ばしをしたい仕事に出会うとよく『後でやるよ』とか『その時が来ればちゃんとやるよ』などと応ずる人が多いようです。
 ここで、山本常朝はそれが間違いのもとであると言っております。そして彼は『 今がその時であって、その時というのは後では来ないのだ 』と告げております。したがって、『 先延ばしをしたり、嫌だからといって避けたりするのは卑怯だ。今やらなければいけないことに対しては、堂々と腹を据えて向かい合いなさい』ということを申しております。
 と、山本常朝が言っているので この言葉を聞くと私自身も相当に耳がいたいものです。 よく、もしもの時は ちゃんとやるからと言っている人が大勢いますが、そのような人は やったためしもないし、やらない人なのですね。
本当は、もしもは『 今だ 』今の 『 い、ま、』というのは、『 息する間であり命の間 』なのです。
そう思ったら、只今がその時、その時が只今也と思い即、行動に移してまいりましょう。



Posted by 内田建設 at 18:12│Comments(0)
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