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2022年01月17日

◆ 代々初代の伝統 ◆

㈱内田建設 朝礼 令和4年1月17日(月)

      テーマ  伝統は革新を重ねること

◆  伝統とは革新の連続で生まれるもの  ◆

 昨年、当社は株式会社になって50周年という、節目の設立記念日を迎えるに至りました。 起業にあたり 初代会長の内田直一 が65年程前に 大工として建築の世界に入り家づくりをはじめ、家の基礎となる住宅基礎を手掛け民間での土木も行う事となり、 社名を今の株式会社内田建設と名乗るようになったのです。その後、2代目の私が引き継ぐという形になりましたが 住宅産業も大工さんの時代から、大手住宅メーカーの時代へと大きく移り変わっておりましたので、社名はそのままに 人づくり、組織づくり、地域への貢献 を当社の経営理念として公共土木を中心に業態を変更しながらも 堅く堅実に をモットーに進めてまいりました。 そして、 私の長男である 現在の専務が大学で土木工学の勉強をし さらに、地元浜松のゼネコンにて 修業を終え戻ってまいりました。
その後 専務は数多の資格を習得し、当社内における新たな分野のICT工事に挑戦をしている中で、当社の節目となる設立50周年を迎えるに至りました。
私は 前々から100年続く会社を目指そうと思いそのためには、どのようにすればよいのかな?と考えてまいりました。
一口に100年続く会社というのは難しいものだと思っております。いつも言うように思って出来るのなら、思うだけなら生き残るために誰でも思いますが、思っても中々出来ないものは、思わなかったら絶対に出来るということはないでしょう。

100年続く会社というものは2代目3代目が上手く繋ぐことが出来なければ出来ません。 そのためには、時代の移り変わりの中、2代目が初代と全く同じことをしなくても良いのだということを頭に入れ、建築から土木に業態を変え引き継いでいくことを行ってまいりました。 勿論、3代目を継いでいく専務も同じことが 言えるのだと思います。初代は初代、2代目も初代のつもりで頑張る、3代目も初代という気持ちで、新たに新しい会社を起業するのだという初代としての心構えで 気が付いたら100年続く会社になっているのが理想であると考えてまいりましたし、それが代々初代という考えなのです。
しかし、どうすれば100年、200年と続けられる社歴を重ねた老舗が出来るのだろうかと考えた時、以前に当社にお越しになられた大手コンサルティング会社の角田さんのお話を思い出しました。 その言葉とは、伝統とは革新の連続であり耕すことにより生まれるのだという言葉でした。
そして、角田さんはこのように説明されましたことを覚えております。何百年という社歴を重ねた老舗は、古き良きものを後生大事に守り抜くというイメージがあるが、実際はそうでなく 時代と共にお客様が求める価値は変化をしていくのですと仰られて、水面に優雅に浮かぶ白鳥が水面下では絶えず水をかいているのと同じで、老舗とは絶えまぬ創意工夫を繰り返し、新創業 いわゆる代々初代なのですよと仰っておりましたね。
そして、室町時代後期に京都で創業された 虎屋の羊羹には『伝統とは革新の連続』という言葉あり、創業嘉永5年(1852年)といわれる薄皮まんじゅうで有名な福島県の柏屋には『のれんは塗り替えるためにある』という信条があると仰っておりました。まごころを包んで160年余り 東北福島の代表銘菓らしい老舗の言葉です。
それでも柏屋の家訓にある不易流行に時代と共に変えていいものと、絶対に変えてはならないものがあるということを教えていただきました。
それは、おいしさと信用であると仰っておりましたが 長い時代を経て日本人の味覚が変わっても、変化を折り込みながら 昔ながらの美味しさを作り出す。終戦後、満足のいく材料が入手できない期間は絶対に 店を開けなかったそうです。
そして、創業の精神を受け継いで 時代が変わりどんな時代になったとしても、『挨拶ができる』、『約束や時間を守る』『報連相をする』という基本動作の大切さを守りぬいているのだそうです。
これは、人間として していかなければ ならない ということでありますが 、皆さんは如何でしょうか? 守るべきは、しっかりと守り 変えなければならない時は、老舗に学び素直に革新ということですね。そう変えなければ取り残されてしまうので当社におきましても 変えていきましょう。以上が本日のテーマにある伝統とは、素直さと 革新の連続で生まれるものだというお話でした。



Posted by 内田建設 at 07:58│Comments(0)
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