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2022年02月07日

◆ 徒然草からの学び ◆

㈱内田建設 朝礼  令和 4年 2月 7日(月)

     テーマ  徒然草からの気付き

◆  ある人、弓射ることを習うに  ◆

おはようございます。本日は徒然草の中から『ある人、弓射ることを習うに』という句についてお話をしたいと思います。まず 最初にある人、と書かれております句は、そのあと、もろ矢をたばさみて 的に向かう と続きますが、初心者はこのような弓を射ることを習う時に、二本の矢を手に持って的に向かったということですが これは矢というものは 二本を一対として、「モロヤ」といいます。
そして、その一を早矢(ハヤ)、さらに残りの一を弟(オトヤ)というのだそうです。 これを、弓の師匠の言うには 初心者は 二本の矢を持ってはいけません。二本目の矢をあてにして、最初の弓をいい加減にする気持ちが生まれてしまうのだと諭しております。 このことを、あえて 高校野球に例えてみると一球をおろそかにしない。一球一球に心を込める『一球入魂』というものと同じですね。        そして、このことを徒然草では、道を学する人、夕には朝あらんこと思ひ、朝には 夕あらんことを思ひて、重ねて ねんごろに修せんことを期す。
いはんや 一刹那のうちにおいて、懈怠の心あることを知らんや。何ぞ、ただ今の一念において、直ちにする事のはなはだかたき。と言っております。

この意味を申し上げますと、仏道を修業する人は、夕方には明日の朝があるだろうと思い、朝には夕方があるだろうと思って、あとでもう一度丁寧に修業しようということを あらかじめ計画に入れておいたりするものです。
このような人たちは一瞬のうちに、怠りの心がひそむということを認識できるでしょうか?…。 いや、しないと思うのです。どうして、現在という一瞬に すぐに実行できないのでしょうか?…。その 気の緩みを『ある人弓を射ることを習うに』という句で気付かせるように申し上げていたのですね。それを思うと、今という瞬間、瞬間を大事にしなければなりませんね。

何時も私が朝礼で 申し上げているように『 今を大事にしなきゃいい未来はやって来ませんよ 』今(いま)というのは、命の間、息する間 の今(いま)なのです。
その一瞬一瞬である今(いま)を、大事にして未来を作ってまいりましょう。
何時もいっているように今頑張れば未来を変えられるのです。未来を変えられるのは、自分が今、一生懸命頑張ることなのです。それでも、皆さんの中には過去に失敗を重ねてきてしまったので、現在と未来は変えられても、過去を変えることが出来ないと 過去に起こった 過ちや過去の失敗に嘆いているのかもしれません。 しかし、ここが大切であって 過去の事実はかえられなくとも今、ここで頑張ることにより過去の意味は変えられるのです。

過去に失敗をしてしまったが、気持ちを切り替え、今(いま)という息する間、命の間の瞬間、瞬間(ときどき)を真剣に生きていくということが出来るのも、過去における失敗の経験が、あったればこそと今(いま)思えば、過去の事実は変えられなくとも 過去の意味は間違いなく 変えられるのです。徒然草の中にございます二本の矢から始まったお話ですが、目の前の事実を、しっかりと捉え、その瞬間、瞬間(ときどき)を 悔いを残さず 大事に生きてまいりましょう。



Posted by 内田建設 at 13:32│Comments(0)
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