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2022年02月19日

◆ 考える技術とは ◆

㈱内田建設 朝礼  令和4年2月14日(月)

      テーマ   考える技術とは

◆  思考力格差の時代がきた  ◆

今から、30年以上前になるが袋井市消防団の地元にある第4分団の諸先輩に誘われ 入団することにした。その時の分団長は鈴木茂さんという方で、消防団活動を行う度に分団長の挨拶があり面白いお話、ためになるお話、興味深いお話などと多岐にわたってお話をしてくれた。

そういったお話を聞いているうちに いつか私もあのように人前でお話が出来るようになったら、いいのにと思い気が付けば、色々な本を読むようになっていた。そして、仕事において、地域のボランティア活動において難問が生じた時、自分が歴史上活躍された坂本竜馬、西郷隆盛という人物になりきっては、竜馬、西郷の時代に行くことは不可能であるが、竜馬、西郷が生きていたならば、どういう行動をするのだろうか?などと、考えるようになり そこからヒントをもらい、地元における揉め事などが解決できるようになってきていた。
そして、気が付けば自分も茂さんと同じく袋井市消防団第4分団の分団長になり、茂さんのように分団員の前でお話をするようになっていた。その後は、祭り青年の頭取、地元小学校のPTA会長、自治会長等を務めさせていただくようになっていた。
その自治会長を務めるようになった時ですので 今から約5年程前になるが、北地区連合自治会の会合があり、昔、地元第4分団にいた鈴木茂さんとお話をすることができた。その時の茂さんは、袋井市長の信望も厚く副市長という肩書であったので、随分遠くの人になってしまったという感じがしていた。
しかし、私のところにも気さくに話しにきてくれたので消防団に入団した頃鈴木茂先輩を見習い、本をたくさん読んで知識をつけようとした自分のお話をさせていただいた。
すると、茂さんはこういった。『 内田君 今度は違ったジャンルの本を読んでごらん 』と言われ 出来れば、大前研一という人の『考える技術』という本を読むように勧められたので、書店で買い求め読んでみたが正直言って歴史ものばかり読んでいた私にとっては、何か馴染めない気がしたが、中身を読んでみるとやがて、『 思考力格差 』の時代がやってくるのだから、今ここで思考回路を入れ替えようと書かれており、頭というのは使えば使うほど磨かれていくのだが、日本人の殆どが試験だけのために頭を使ってきたのだから、本当の意味での思考回路が絵に書いた餅のようになってしまっており変化に対応出来ないものになってしまっていたようなのだ。………だからこそ、日頃から思考回路を鍛錬し、今後、起こりうる変化に対応できる論理的な思考という武器を手に入れていかなければ生きていけなくなってくる。
今迄、私たちの頭の中にあった終身雇用や年功序列、中小、零細企業の社長と平社員でもあまり格差のない収入、こうした日本企業のシステムは完全に崩壊してしまったようである。そして、今後に訪れてくる であろう激しい格差社会どのような対応していけばよいのか?が分からずじまいでは、内田建設という内田丸も漂流、沈没してしまうのかもしれないのだ。
今から約 78年前に第二次世界大戦 でアメリカに負けた後日本という国は 司馬遼太郎の 歴史小説である『 坂の上の雲 』にあるよう一つの雲を追い続けアメリカという経済大国に 追いつけ追い越せ で頑張ってきたのであったが、やがて、追いつくというところで、一つの雲を見失ってしまったようだ。

国も企業もそうであるが、社会全体が楽な道を歩んできた結果なのかもしれない。この後やってくる格差社会にどのように対応していけばよいのかを考えれば、私をはじめ 具体的にはデジタル社会に対応が出来ない人の成功は難しくなってくるのかもしれない。
私も今までは、生意気にも多くの人からお話を聞いて学んだことや、書籍の中から失敗のない生き方に答えをさがして 間違いはないだろうと自分に言い聞かせてきたが、大前研一の考える技術という本を読んでから、根本から考え方を変えないと通用しないと思うようになった。
その一つの例としてプレゼンテーションについて書かれていた。
結局、プレゼンの目的とは相手を納得させて 相手の心を動かすのがポイントとなってくるのだから、『 言いたい順序 』ではなく『相手が納得する順序』にすることに思考回路の重点をおかない限り、いつまで経っても現象と原因という区別が出来ないまま、次の一歩が踏み出せないのが現実だと書かれていた。
そして、デジタル時代になってプレゼンのツールも格段に進化して映像や音声が使えるようになり、一見 素晴らしく見えるようになったが、論理が整理されないまま デジタル時代だといって映像だけに頼ってパワーポイントで恰好よく見せていくのだけではなく、これまでの積み重ね、現場を見てきた結果これで『 100%間違いない 』と確信を持って出された結論を言うために全部話すと50時間かかる話を45分間にまとめられることが、考える技術なのだといっている。

 話せば、まだまだあるが 覚えさせる教育の限界として、世間の親は相変わらず子供に向かって『 先生の言うことをよく聞くように 』『 宿題やった? 』『 明日は 学校なんだから、早く寝なさい 』と言っているが、結果から言うと そこから外れた人間のほうが今の世の中では成功する。のだと言っている。なぜなら、学校は、現実の価値観の変化にまったくついていけてないというのか、時代遅れの価値観で21世紀に一番役に立たない教育を行ってしまっているのだ。
最後に、新しい世界では 知的に怠惰な人間は生き残っていけないのだから、本日話した 思考回路を入れ替えるという話の他にも 本質を見抜くプロセスと古い思考パターンから抜け出すための訓練を 当社内でも行ってまいりたいと考えております。



Posted by 内田建設 at 16:38│Comments(0)
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