› 内田建設のBlog › 2022年05月

  

2022年05月27日

◆ 『 縁を生かす 』 ◆

㈱内田建設 朝礼   令和4年5月30日(月)

テーマ    心に響く感動秘話

◆ 『 縁を生かす。』  ◆

 このお話は、先日私が磐田市倫理法人会で経営者モーニングセミナーの講師として部分観と全体観というテーマで講演させていただいた中で話した内容ですが、『致知出版社』という月刊誌に掲載されていたとても心に響くお話です。
  ここにおられる社員の皆さんの中には過去に 社長から聞いたことがあると思い出す方もおられると思いますが、 新しく入社された方もおりますので 感動の御裾分けという形でお話を致します。
 その先生が 5年生の担任になった時、1人、服装が不潔でだらしなく、どうしても好きになれない少年がいた。中間記録に先生は少年の悪いところばかりを記入するようになっていた。
ある時、少年の1年生からの記録が目に留まった。「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。勉強もよくでき、将来が楽しみ」とある。
間違いだ。他の子の記録に違いない。先生はそう思った。
2年生になると「母親が病気で悪くなり、疲れていて、教室で居眠りする」 と書かれていた。3年生の後半の記録には「母親が死亡、希望を失い、悲しんでいる」とあり、4年生になると「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり子供に暴力をふるう 」 先生の胸に激しい痛みが走った。
駄目だと決めつけていた子が突然、深い悲しみを生き抜いている生身の人間として自分の前に立ち現れてきたのだ。先生にとって目を開かれた瞬間であった。
放課後、先生は少年に声をかけた。
「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない?わからないところは教えてあげるから」少年は初めて笑顔を見せた。
 それから毎日、少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。
授業で少年が初めて手をあげた時、先生に大きな喜びが沸き起こった。
少年は自信を持ち始めていた。
クリスマスの午後だった。 少年が小さな包みを先生の胸に押しつけてきた。あとで開けてみると、香水の瓶だった。亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。  先生はその一滴をつけ、夕暮れに少年の家を訪ねた。雑然とした部屋で独り本を読んでいた少年は、気がつくと飛んできて、先生の胸に顔を埋めて叫んだ。 「ああ、お母さんの匂い! きょうは素敵なクリスマスだ」
6年生では、先生は少年の担任ではなくなった。
卒業の時、先生に少年から1枚のカードが届いた。「 先生は僕のお母さんのようです。そして、いままで出会った中で一番素晴らしい先生でした。」…それから6年。またカードが届いた。
「 明日は高校の卒業式です。僕は5年生で先生に担任してもらって、とても幸せでした。 おかげで、奨学金をもらって医学部に進学することができます。」……10年を経てまた、カードがきた。
そこには、先生と出会えたことへの感謝と父親に叩かれた経験があるから 患者の痛みが分かる医者になれると記され、こう締めくくられていた。
「 僕はよく5年生の時の先生を思い出します。あのまま駄目になってしまう僕を救ってくださった先生を、神様のように感じます。大人になり、医者になった僕にとって最高の先生は5年生の時に担任してくださった先生です。」
そして1年。届いたカードは結婚式の招待状だった。
「 母の席に座ってください 」と一行、書き添えられていた。

如何でしたでしょうか? 本当に 縁の大切さを教えていただけるお話でした。それは、この少年だけでなく この先生もその瞬間、その瞬間という 〃今〃を本気で生きていられるからこそこういった出会いがあったのだと思います。我々も これからは 息する間 と 命の間である 〃今〃( い・ま )というものを大切に生きていきましょう。
  

Posted by 内田建設 at 08:52Comments(0)

2022年05月23日

◆ 初任給の使い道 ◆

㈱内田建設 朝礼  令和4年5月23日(月)

    テーマ    心ゆたかに生きよう

◆  初任給は親のために  ◆

 おはようございます。私がよくお話をいたしますお話の中に浜松の東林志塾、学頭である林英臣先生という方がおりますが、今回は同じ林でも九州の福岡県は篠栗町にある南蔵院の林覚乗さんという方から聞いた初任給の使い道というお話をいたします。

 某信用金庫に勤める二十歳を過ぎた短大卒の 女性A子さんが、初月給だけは親のために使えと学生時代から担任の先生に言われていたので、初任給を貰うと両親を街のレストランに招待した時のお話ですが、お母さんのほうは大喜びで前日から 美容院にセットしに行ったりして 大喜びでしたが、お父さんはといいますと ブスッと不機嫌そうな顔をして ついてきたというのです。
 A子さんが、「何を怒っているの」とたずねたら、「たった一回の晩飯くらいで、俺が 二十年間苦労して育ててきたことが 帳消しになると思ったら、大間違いだぞ 」とお父さんは独り言のように呟いていたそうですが、今日はめでたい日だし お母さんは 横でもうパクパク食べ始めているし、今さら怒って帰れないなあと思っていたそんな時、しばらく天井を見つめていたお父さんが、ポツリと「ビールくらい飲んでもいいか?」と言ったので「誰がビールなんてついでやるものか」と思ったけど、今日はめでたい日だと思い、注がなきゃ しょうがないと思って彼女はお酌をしました。
ところが、コップを差し出したお父さんの手は、二十年間勤めたセメント工場での白い粉が、びっしりと手の甲のシワと毛穴にまで詰まっていました。それに気が付いた彼女は、「お父さんゴメンネ」と言いたかったけど、どうにも言葉にできませんでした。
そして、自宅に戻ったその後、彼女がトイレに行こうとして両親の部屋の前を通りかかったその時、中から話し声が聞こえてきたのだそうです。
どうせまた、お父さんが私の悪口を言っていると思ったら、それが全く違って「俺も五十いくつになるけど、今日みたいに美味しい晩ご飯は初めてだったよあいつの顔を見ていたら、俺は涙が溢れそうになったから、天井しか見ることができなかったのだと、なあお前、本当にいい娘に育ったなあ」という声が、…。
その瞬間、彼女はそこから先に足が進みませんでした。そのまま自分の部屋に帰って、頭から布団をかぶって「バンザイ!」のポーズをとり朝まで泣き続けたそうです。
如何でしたでしょうか? 親から受けた恩は目に見えないが、その恩を忘れて花咲く人生はないということなのですね。
そして、感謝の心を持ち、そんな心ですべてを観ることが出来、それを受けとめることが出来た時、心ゆたかに生きることが出来るのだと林覚乗は説いておられます。 みなさんも本日のお話にあるように、ご両親に向かって親父、お袋給料入ったからたまには御馳走させてくれ!と言ってみてはいかがでしょうか? 大抵のご両親は、おまえどうかしたか?具合でも悪くなったか?……。 と言われながらも 本当は 喜んでくれること間違いなしです。
  

Posted by 内田建設 at 07:56Comments(0)

2022年05月16日

◆ よい習慣を身につけよう ◆

㈱内田建設 朝礼 令和4年5月16日(月)

テーマ   運命を変える習慣

◆ 小さな習慣の積み重ね ◆

 おはようございます。本日はNPO法人「日本を美しくする会」の創唱者でもあり、また 株式会社イエローハットの創業者として有名な鍵山秀三郎さんの仰っている言葉の花束の中から、心に残る一輪の花となる言葉をご紹介したいと思います。
その言葉というのが『ゴミを拾えば拾う習慣が身につき、捨てれば捨てるという習慣が身につく』というものですが、鍵山さん曰くゴミを捨てたからといって、急に人生が悪くなるわけではありません。だから無神経に捨てるのですが、実はその考え方が問題だと仰っております。捨てる人は捨てる一方で、捨てる人で拾うという人は まず、いないものです。
それと、反対に拾う人は捨てません。と 仰られ この差は年月が経てば 経つ程、大きな差となって表れてまいりますが、人生というのはこうしたことの積重ねなのですから、ゴミ一つといえども小さな事ではありません。
世の中には、一生懸命に努力しても あまり報われないという人がおります。逆に結構ゆとりを持って 悠々と生きている割には、恵まれた生き方をしている人もおります。 そこで、これを よく注視してみると 鍵山さんが言うのには、その人の身についている習慣の差なのだ そうです。
そして、私たち人間というのは9割以上を 習慣で生きているのだと言っておりまして人生をよくしようと願うならば、一つひとつと 自分自身でよい習慣を身につける努力をすることなのです。 そして 先ず最初に 足元のゴミを拾う実践から始めてみては如何でしょうか?……それこそが、運命を変えるための 第一歩となるのだそうですよ。…… それから、思い出していただきたいのは、本日のお話の中にあった〝 ゴミを拾う人は、捨てません。″という何気ないようだけど 心に沁みる言葉です。この言葉を胸に深く刻んでおいていただきましてこれからは、よい習慣を身につけ少しでも、よい生き方を学んでいきましょう。



  

Posted by 内田建設 at 09:25Comments(0)

2022年05月09日

◆ おかげさまの心を ◆

㈱内田建設 朝礼 令和4年5月9日 (月)

      テーマ  人生論の確立と仕事

◆ 心が変われば人生が変わる ◆

『おかげさまで』という言葉がある。これは他の人から助けや援助を受けた時に、感謝の気持ちを伝える場合に使われる言葉で、直接的に特定の誰かに伝えるのではなく、普段から自分の周りにいる人に「 皆様のおかげで物事が上手くいきました 」というように 感謝の心を表す目に見えない神様や仏様などの助けや加護に対する意味も含め、「 さま 」をつけた感謝の言葉が『おかげさま』という言葉なのです。
 このおかげさまという言葉ですが、以前に当社の朝礼で仏教の寓話のお話を顔に例え、口が鼻に文句を言い、鼻が目に文句を言い、目が眉毛に文句を言うと眉毛は皆様それぞれが、かげになって役割を果たして下さっているおかげ、そうおかげさまで私は、このようにしていられます。という話をしたことがありましたが、今回は 寓話ではなく 野球人としてまた、指導者としても日本中に名声を轟かせた野村克也氏の野村ノートの中に書かれていたものを引用させていただきお話をしてみたいと思います。野村克也さんの書かれた野村ノートの中には
『おかげさまで』夏がくると冬がいいという。太ると痩せたいという。痩せると太りたいという。忙しいと閑になりたいという。閑になると忙しいほうがいいという。自分に都合のいい人は善い人だと誉め、自分に都合が悪くなると悪い人だと貶す。借りた傘も雨があがれば邪魔になる。金を持てば古びた女房が邪魔になる。世帯を持てば親さえも邪魔になる。 衣食住は昔に比べりゃ天国だが、上を見て不平不満に明け暮れ、隣を見て愚痴ばかり。どうして自分を見つめないか、静かに考えてみるがいい。いったい自分とは何なのか。……親のおかげ、先生のおかげ、世間様のおかげの塊が自分ではないのか。つまらぬ自我妄執を捨てて、得意勝手を慎んだら世の中はきっと明るくなるだろう。俺が おれが を捨てておかげさまで おかげさまでと暮らしたい と書かれておりました。
これが野村ノートの中に書かれており 監督として、これまで23年の間 選手の育成に関わってきた中で、今の選手にもっとも欠けているものは何かと考えた時に気づいた答えなのだ そうです。ここまで私の話していた話の本質を一言
で言うと何だか分かりますか? そう、それは『感謝の心』にほかならないのです。
言うのは簡単ですが、この感謝の心を持たないという人は 常に満たされた気持ちになれないという人なのですから、つまらない人生しか送れない人となってしまうのです。
本来、仕事というものは当たり前の事を 当たり前にやる という事に尽きますが、心を変えて 人生を変えていくためには、『 心が変われば人生が変わる 』という明確な 意識改革となる言葉を知らなければなりません。私の読んだ野村ノートにも野村克也さんが 選手を教育していく過程で とても 心を打たれたという言葉に出会えたというので 申し上げたいと思います。
心が変われば態度が変わる。態度が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる。と野村克也さんは このように言っておりますが野球を職業とした所で生涯、野球だけで食っていける人間はほんの一握りしかないがゆえ、今から野球を終え一般社会に出た時のためにと思い、選手たちには野球を通して人生論が確立できるお話をして下さっておりますが、すべては『 感謝の心 』というものを学び、俺が、おれがの が(我)を捨てて、おかげ おかげの げ(下)で暮らしたいものです。
この後、コロナ終息後とともにやってまいります弱肉強食が加速する未来を展望した時、未来に向けての意識改革に取り組んでいる会社とそうでない会社とでは大きな差がでてまいります。勿論、当社として 組織も人もより良く変わっていくために、本日のおかげさまに纏わるような取組を基本として それぞれの人が、それぞれの行動を見つめなおして 努力してまいりましょう。
  

Posted by 内田建設 at 06:36Comments(0)