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2019年08月07日

◆ 韓信の股くぐり ◆

㈱内田建設 朝礼 令和 元年8月8日(木)

     テーマ  ならぬ堪忍するが堪忍

◆ 小不忍則乱大謀  ◆

 おはようございます。本日のタイトルは、小忍ばざれば則ち大謀を乱ると読みます。これは、衛霊公第十五の二十七に出ておりますが、小さなことを辛抱できないようでは、遠大な計画を成し遂げることなど、とても出来ないといっております。

 些細なことにいちいちかかわっていてはいけません。大事の前の小事。小さな我慢が出来なくてどうして大きな目標を達成することが出来ようかという意味で思い出されるのが、中国歴史上人物で 項羽と劉邦に出てくる韓信の故事なのです。
 みなさんご存じの韓信は、漢の高祖 劉邦に仕えた将軍ですが、若い頃は定職にもつかず、ぶらぶらとしていたといわれておりますが、ある日普段から韓信をバカにしていた与太者が因縁をつけ「格好ばかりは一人前だが、肝っ玉のほうはからきしだろう」とからんできたのです。見物人たちが集まってくると、与太者はますます図に乗って「度胸があれば、俺を刺殺してみろ。それが怖いというのであれば、俺の股をくぐれ」と言ったのでした。

 そこで、韓信は黙って与太者の股をくぐったのでしたが、韓信には大きな志があって、その志の前に「ならぬ堪忍、するが堪忍」と辛抱するのでした。
人生において、腹のたつことは、沢山ございますが、そんなことに いちいち係わっていたのでは、肝心の目標を達成することなど出来るはずもない。
逆にいえば、大きな目標があれば、そうした些細なことに一喜一憂することもないということになるのだろう。といわれまして歯を食いしばって耐えたのではなく淡々と対処したといわれております。

 その後、劉邦の元で数々の戦いに勝利し劉邦の覇権を決定付け、張良・蕭何と共に漢の三傑として国士無双とうたわれるようになったのだといわれておりますが、これが有名な『韓信の股くぐり』の話なのです。
 そして、このことを“ならぬ堪忍、するが堪忍”として後世に語り継がれて大望を持つ者は目先のつまらないことで人と争わないことを教えてくれております。



Posted by 内田建設 at 23:42│Comments(0)
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