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2020年05月20日

◆ 中国古典淮南子を学ぶ ◆

㈱内田建設 朝礼 令和 2年5月20日(水)

      テーマ  中国古典淮南子に学ぶ

◆  陰徳あれば必ず陽報あり  ◆

中国古典に淮南子という書物がある。 この書物は、老荘思想といって中国の戦国時代に生まれた思想の一つで似通った考え方をしていた老子と荘子という人物の思想をひとまとめにしたものでして、その特徴はいかに個人が自由に生きるかを考えた思想で時流に流されず、超然として心穏やかに自由に生きることを説いた思想なのです。
その老荘思想の書かれた淮南子という書物の中に『陰徳あれば必ず陽報あり』と出ております。「陰徳」とは、人に知られない善い行いのことであり「陽報」とは、はっきりと それとわかるかたちでのお返しのことを言っております。
ひそかに善行を積んでいれば、あとで必ずそれとわかるかたちで良い報いを受けるのだという。善行の勧めなのです。
ここで面白いと思われるのは、陰徳あればといって善行を積むことを教えているが、その気にさせるインパクトが乏しいので、陽報を持ち出し後で必ずよいことがおこりますよ。と念を押しているところにあるのです。では、誰がそれをしてくれるのかということになりますが、最終的には天であり神であると書かれております。神社にお参りに行くと僅かばかりの御賽銭をあげて、あれもこれもと過大なお願いをする人もいるようですが、それよりも善行をしっかりと積んでいれば、お天道様は見ているのです。勿論、最初から報いなど期待しないというのが陰徳ではあるが、ずっと善行を心がけていれば因果応報となりいつかはきっと、よい知らせがくるということである。これを、淮南子は自然と人間観の中で説いてきたのである。『 陰徳あれば必ず陽報あり 』覚えておいて損はない言葉であろうと思う。



Posted by 内田建設 at 08:36│Comments(0)
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