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2020年05月28日

◆ 加藤清正に学ぶ ◆

㈱内田建設 朝礼 令和2年5月28日(木)

     テーマ  戦国武将の言葉を学ぶ

◆ ビジネスの現場でも活きる言葉  ◆

 おはようございます。昨日、熊本城にまつわるお話ということで加藤清正公のお話をさせていただきました。そのような中で、加藤清正公の素晴らしさの中に築城の名手として、また組織を束ねる大将であり 上司としても 部下の指導の心得などと、名も実も両方持ち合わせた加藤清正公ですので、現代ビジネスの中にも活かすことのできるヒントを本日も取り上げてお話してみたいと思います。

 一つ目は、うちの若者は皆、見所があるというお話ですが、加藤清正公は大変よい茶器というか名物といわれる茶碗を持っておりました。ある時、茶会を開くというのでこの茶碗を使おうとしたようですが、若い小姓が名物の茶碗だといわれていたので、物珍しさに茶碗をいじくりまわしていたところ、うっかり落として割ってしまったそうです。清正は、怒って「誰が割ったのだ?」と詰問したのだそうですが、小姓たちは答えなかったそうです。
すると、清正は「 おまえたちは卑怯者だ。茶碗を割っておきながら 犯人は、誰だ!と訊いても 名乗りでてこないとは、おまえたちは それでも武士か?」と言ったのだそうです。すると小姓の代表の者がこう言い返したのだそうです。「 あなたは、茶碗と我々とどちらが大切なのですか?茶碗を割った犯人を罰するおつもりでしょう。我々の中に茶碗を割った犯人はおりますが、決してその名は申しません。」と突っ張ってはね返したのだと言います。
 すると、今まで 睨みつけていた清正公は やがて苦笑しながら、「うちの若い奴らはなかなか見所がある小癪な奴らだ 」といって、それっきり詮索するのを潔く 止めたのだそうです。

そして、二つ目は加藤清正公がある城を攻めた後、部下の論功行賞を行った時のお話です。 清正公は部下の論功行賞で庄林を一番に、森本というのを二番と決めた時のことです。部下の森本が 怒って清正公に向かって言ったというのです。「 自分は首を二つとりましたが、庄林は 一つもとっておりません。なぜ、私が二番で庄林が一番なのですか?合点がいきません。」すると、清正公はこう答えたのだそうです。「 確かに庄林は、首を一つもとっていないが、首を二つとったおまえは 自分の手柄だけを焦って主人である俺を置き去りにしていたのではないのか? 庄林は、首はとっていなくとも、終始一貫して俺の側にいて、俺の敵を防いでくれて この俺を守ることに力を尽くしてくれていたのだ。
論功行賞というものを決めるのは、大将であるこの俺だ。俺という存在から物差しを当てると、やはり忠を尽くしたのは庄林の方である。わかったか?
このあと、森本は言葉を失って赤面してしまったらしいが、一つ目の話の潔さと二つ目の話の説得力は戦国武将の言葉としても、現代のビジネス現場で活きる戦う者の知恵としても学んでおきたいものだと思う。



Posted by 内田建設 at 06:51│Comments(0)
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