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2023年03月06日

◆ 縁を生かす ◆

㈱内田建設 朝礼 令和5年3月1日(水)

     心に響く感動秘話 『 縁を生かす。』


 このお話は、『 致知出版社 』という月刊誌に掲載されていた とても心に響くお話です。本日、ここにおられる皆さんにも 感動の御裾分けをさせていただきたくお話を致します。
 その先生が 5年生の担任になった時、1人、服装が不潔でだらしなく、どうしても好きになれない少年がいた。中間記録に先生は少年の悪いところばかりを記入するようになっていた。 
ある時、少年の1年生からの記録が目に留まった。「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。勉強もよくでき、将来が楽しみ」とある。
間違いだ。他の子の記録に違いない。先生はそう思った。
2年生になると「母親が病気で悪くなり、疲れていて、教室で居眠りする」 と書かれていた。
3年生の後半の記録には「母親が死亡、希望を失い、悲しんでいる」とあり、4年生になると「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり子供に暴力をふるう 」 先生の胸に激しい痛みが走った。
駄目だと決めつけていた子が突然、深い悲しみを生き抜いている生身の人間として自分の前に立ち現れてきたのだ。先生にとって目を開かれた瞬間であった。
放課後、先生は少年に声をかけた。
「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない?わからないところは教えてあげるから」少年は初めて笑顔を見せた。
 それから毎日、少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。
授業で少年が初めて手をあげた時、先生に大きな喜びが沸き起こった。少年は自信を持ち始めていた。
クリスマスの午後だった。少年が小さな包みを先生の胸に押しつけてきた。あとで開けてみると、香水の瓶だった。
亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。先生はその一滴をつけ、夕暮れに少年の家を訪ねた。雑然とした部屋で独り本を読んでいた少年は、気がつくと飛んできて、先生の胸に顔を埋めて叫んだ。
「ああ、お母さんの匂い! きょうは素敵なクリスマスだ」

6年生では、先生は少年の担任ではなくなった。卒業の時、先生に少年から1枚のカードが届いた。
「 先生は僕のお母さんのようです。そして、いままで出会った中で一番素晴らしい先生でした。」…それから6年。またカードが届いた。
「 明日は高校の卒業式です。僕は5年生で先生に担任してもらって、とても幸せでした。 おかげで、奨学金をもらって医学部に進学することができます。」……10年を経てまた、カードがきた。
そこには、先生と出会えたことへの感謝と父親に叩かれた経験があるから 患者の痛みが分かる医者になれると記され、こう締めくくられていた。
「 僕はよく5年生の時の先生を思い出します。あのまま駄目になってしまう僕を救ってくださった先生を、神様のように感じます。大人になり、医者になった僕にとって最高の先生は5年生の時に担任してくださった先生です。」
そして1年。届いたカードは結婚式の招待状だった。
「 母の席に座ってください 」と一行、書き添えられていた。



Posted by 内田建設 at 08:17│Comments(0)
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