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2020年03月13日

◆ 劉備玄徳の言葉 ◆

㈱内田建設 朝礼  令和2年3月13日(金)

      テーマ   賢者たちの言葉に学ぶ

◆  此大事也、不可倉卒  ◆

 本日のタイトルにあげた漢文は、三国志に出てくる蜀書、先主伝という書物に書かれたもので、これ大事なり、倉卒にすべからず。
と読みますが、劉備玄徳がはじめて蜀に入ったのは211年のことで彼を招いた蜀の主であった劉璋は、大宴会を開いて歓迎したのです。
 その時、劉備玄徳に劉璋をこの宴会の席で暗殺をすれば蜀という地が玄徳のものになるとすすめた者がいてこのように言いました。

『会見の場で劉璋を暗殺してしまえば、一兵も動かすことなく、簡単に一州が手に入ります。』と言いましたが劉備は、この時こう言って応じなかったそうだ、『ことは重大だ、急いては事を仕損ずる。』
この時の原文が、此大事也、不可倉卒 というものであります。
蜀という地を奪い取ることは、劉備にとっては既定の方針であり、そうならなければ三国志でいう天下三分の計の完成は見ないのです。
ですが、劉備玄徳は他国に行ったばかりで、まだ人心を得るには、いたっていないのでした。ここで、性急な行動に出るのは得策ではないというのが彼の判断でありました。
たしかに、意気込みもあまりないような 惰弱な劉璋にあき足らないという思いを抱いていた蜀の人は多かったのですが、他国から入ってきたばかりの劉備玄徳が強引にとって代われば、反発を招くことも玄徳には、分かっていたのだと思えます。
劉備玄徳が、蜀という地を完全に己のものに出来たのは、それから二年後であったのですが、結果としては平定出来て正解だったような気がします。 急いては事を仕損じる よく聞く言葉ですが、このようなところから、劉備玄徳という優れたリーダーによって生まれた言葉だったのです。



Posted by 内田建設 at 08:28│Comments(0)
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