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2022年06月19日

◆ 良樹細根のように ◆

㈱内田建設 朝礼 令和4年6月20日(月)

テーマ  人間の品格を高める言葉

◆  良樹細根  ◆

おはようございます。本日は みなさんに『良樹細根』という言葉についてのお話をしたいと思います。この言葉の意味は、根が細かく そして、深く張っている樹の葉は見事に生い茂っております。これは、人間に例えても同じであり、正しい考え方という根をしっかり と張りめぐらせている人は、やがて、多くの枝葉が茂る良木になるという意味で、木に例えても人間に例えても根が大事であるという意味なのです。それを 具体的な例え話で申し上げますと 屋久島にございます 樹齢1000年以上を越える「縄文杉」などにつきましては 樹高23.5メートルに対して、その根っこは43メートルにもなるのだそうです。

これを、人間を磨くための言葉として子供の教育等に置き換え 引用させていただきますと幼児期になすべきことは、人間としての豊かな感性を身につけるための教育を行うことであり、子守歌や童謡、昔話などを多く聞かせることが、もっとも効果的なのだそうです。 ところが現代では、そのような手間のかかることを省いてしまい 人よりも早く知識だけを身につける教育を優先するようになってしまったというのです。
その結果、先週の朝礼でも申し上げましたような 過程を無視した 無表情の子供が多くなりました。それにしたがい、子供たちによる背筋が寒くなるような事件が多発するようになってきました。
これは 社会全体が 根を深く細かく 張り巡らせるような努力を怠ってきたという結果なのです。
子供の教育に限らず、政治や事業についても同じことであるのだと思います。何事においても 最初に手をつけるべきは いつも根っこに当たる部分であり 葉というものは後でなければなりません。
根に当たる部分は 他人への 小さな気配りや、思いやりが人の繋がりを大事にしていくのです。 その姿がやがて 人脈という水源まで地中深く根を張り、本当の人間関係が出来ていくのだと私は考えております。

その基本を学んだところで、これから 最初に手を付けるのはいつも根の部分からという事にして 葉の部分については後にしておこうと考えてみて下さい。
常に結果を出さなければと思い考えることは よく分かりますが 結果だけをと思い行動をしていきますと、それが 原因で根の部分が疎かになり大樹や良樹のようになることは、出来なくなってしまうということなのです。

マラソン女子の金メダリスト高橋尚子を育てた小出監督は、指導の中でいつも選手がスランプに陥ると『花の咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ』と言い人目に触れないところで、自分のするべきことをして春を待ちなさいと教えたそうです。 これが、Qちゃんこと高橋尚子を金メダルに導いた『良樹細根』の指導方法だったようですね。
我々もこのことを見習いまして 今後は先に根っこの部分の強化をしっかりと行いまして 仕事においても家庭においても良樹を育てる努力をしてまいりましょう。



Posted by 内田建設 at 16:01│Comments(0)
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